碾茶工場

先人たちの技術引き継ぎ、新たな取引開拓にもチャレンジ

2018年5月に、碾茶加工場を新設しました。京田辺市は高品質な玉露・碾茶の産地でありながら、抹茶の原料となる碾茶の加工場は築25年を越える2カ所のみでした。
加工は収穫最盛期の5月中旬〜6月上旬に集中するため、順番待ちで茶葉の摘み取り時期を逃す茶農家の方もいました。新製茶場では、新たに約40トンの茶葉を碾茶へと加工できます。

5・6月は続々と工場に茶葉が集まってきます。生茶が乾茶となるまでには様々な工程があり、その一つ一つに専用の機械が必要になります。工場の中は整然と機械が立ち並び、 茶葉を乾燥させる赤レンガが特徴の「碾茶炉」の熱によって、工場内は常に40度を越える暑さになります。生茶は碾茶炉で乾燥され、碾茶へと姿を変えていきます。


京田辺碾茶工場
〒610-0361 京都府京田辺市河原一ノ坪15-1

Tencha Factory

京田辺碾茶工場

赤レンガが特徴的な「碾茶炉」で、生茶は乾燥され、碾茶へと姿を変える。年間約40トンの茶葉を加工することができる。

生葉コンテナ

芽受けをされた茶葉は、蒸れない様、送風機付きの芽受け専用コンテナを用い、茶葉の品質劣化防止・品質維持を行います。

給葉機

集められた茶の葉を次の工程での機械詰まりを防ぐため、ほぐしながら均等に自動的に蒸機に送ります。

蒸熱

生葉の酸化酵素の活性を止めるため、蒸気で加熱し茶葉を蒸す。蒸し時間は通常の煎茶よりも些かに短め、20秒程度で蒸し上げる。蒸熱で殺青することによって茶の冴えた色調と覆い香が引き立たされる。抹茶の挽き色を濃くする場合は蒸し時間を長く取る。

蒸しあがり

蒸し時間と蒸気の当て方によって仕上がりの味や香り、色に影響するためとても大切な工程です。年々の気候により芽の出来に違いがあるため、熟練の感覚が必要な作業です。

冷却散茶

高さ5〜7mある「あんどん」という、ネットで覆った冷却用の散茶機で風力を用い、茶葉を内部で吹き上げる。茶葉が吹き上げられ、降り、次の棟に入り、再び吹き上げられ、全室を通過するまで同じ流れを繰り返す。吹き上げられながら茶葉が冷却され、蒸し葉同士が重なり合わないように拡散され、最後に、碾茶炉の最下段のキャタピラに着地する。

碾茶炉(荒乾燥・本乾燥)

碾茶炉は長さ10m程の巨大な煉瓦造りのオーブンである。室内では茶葉が3〜5層のキャタピラで搬送され、室内温度170〜200℃の熱風で30分程乾燥される。最初は最下部で急速乾燥(荒乾燥)され、次第に最上階に吹き上げられ、順次下に降りる(本乾燥)。

選別・乾燥

つる切りという機械を使って茶葉から茎の部分を切り取ります。さらに硬い葉や残ってしまった茎などを選別し、質の良い葉の部分だけを集め、一定の長さに切り揃えます。芽と茎に選別され、再度乾燥させます。

袋詰め・出荷

こうして出来上がった荒茶を、袋につめ、葉と茎とそれぞれ茶問屋で仕上加工されます。碾茶の仕上茶は抹茶に加工され、茎は焙じ茶に加工されます。

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