西川茶園について
私たちの想い
京都西川茶園は、宇治玉露の産地として有名な京都南部の京田辺で自然の恵を受けた生命力豊かな茶葉を育てています。
寒冷紗と呼ばれる黒い遮光カーテンで茶園を覆う栽培方法で、日光を遮断することで、お茶の甘み・旨み成分であるテアニンが渋み成分のカテキンに変化するのを防ぎ、甘み・旨みの濃い、まろやかなお茶になります。
碾茶(抹茶)・玉露の元となる茶葉を、丹精込めて育てています。 伝統的なお茶づくりの文化を継承し、より多くの皆様へ大切にお届けしたい。 その想いと共に、新たにこの地に根付くお茶文化の創造にも取り組んで参ります。
玉露
覆下茶園で、新芽に20日以上覆いをして柔らかい緑色の濃い芽を育てます。一つ一つ手づみにて収穫した茶葉は毎年、全国各茶産地で開催される品評会(審査会)に出品されるお茶となります。
玉露の製茶工程
蒸機
玉露は、お茶摘みするとすぐに蒸すことで、酸化酵素の働きを止めます。(日本緑茶のほとんどが、まずこの工程で製茶されます)
粗揉機
蒸機(むしき)から粗揉機(そじゅうき)に移します。蒸機から出てきた茶葉は、水分量80%以上あります。熟練の技術で蒸し加減を調節します。
揉んではほぐしを繰り返しながら、人肌の温度で乾燥させていきます。
中揉機
揉捻(じゅうねん)で、しっかり揉んだ茶葉は中揉機(ちゅうじゅうき)で、さらに揉みながら乾燥を進めます。
精揉機
精揉(せいじゅう)は最終段階です。ここでは細く長く揉みあげて、同時に乾燥させます。
精揉は製茶する人の腕の見せ所。機械調整から温度管理まで慎重に行なうことで、良いお茶に作り上げます。
乾燥機
精揉(せいじゅう)が終わると、乾燥機にかけます。摘んできた生葉がお茶になると、水分が乾燥して出て行くので、茶葉の重さが生葉の約5分の1になります。
玉露の荒茶
この状態を玉露の荒茶と呼ばれ、生産農家から茶問屋へ移り仕上げ作業が行われ、消費者の手元に届けられます。
碾茶
覆下茶園で、日光の直射をさけて育てた新芽を蒸した後、 揉まずにそのまま乾燥させて抹茶の原料となる碾茶をつくります。まろやかな味わいが特徴的な宇治抹茶は、古くから多くの人々に親しまれてきました。
碾茶の製茶工程
蒸機
碾茶は、お茶摘みしてから、すぐに蒸すことで、酸化酵素の働きを止めます。(日本緑茶のほとんどが、まずこの工程で製茶されます)
散茶機
蒸機から出ると、冷却散茶機で茶葉を冷まします。すぐに強い風で上へ舞い上がらせます。落ちて来たら、またすぐに次の風で飛ばし4回繰り返し、4つの部屋を舞いながらお茶葉が移動して行きます。
碾茶炉
散茶機から出たお茶葉は、約10mの長さの碾茶炉に入ります。碾茶炉は輻射熱を利用するためレンガで作られています。
乾燥
10mの炉の中を、ゆっくりと下段、上段、中段の順番で一往復半お茶葉は移動します。画像には写ってないですが、下段から出てきたお茶葉は送風機で上段に運ばれます。
選別機
葉の部分と茎の部分を切断して、唐箕という機械にかけ分離します。唐箕とは重さの違う葉と茎を風力で軽い葉を飛ばして重い茎を下に落とす分け方です。
茎の方が乾燥しにくいので、葉の部分とは別々に更に乾燥機にかけます。
碾茶の荒茶
葉と茎と一緒に茶問屋で仕上加工されます。碾茶の仕上茶は抹茶に加工され、茎は焙じ茶に加工されます。